Podcast · Section 2
約束を守れない子と親の接し方
どうして約束を破るのと 夕食の支度をしながら声を荒げるお母さん。
Level: N2 · 41 sentences
Transcript
- どうして約束を破るのと
- 夕食の支度をしながら声を荒げるお母さん。
- 目の前にはゲームの時間を勝手に延長した息子さんがうつむいています。
- よくある家庭の風景ですが、私は保育士として、
- この約束破り事件の現場にこそ本当の原因が隠れていると感じています。
- 今日はその事件の裏側にある親の特徴を五つ検証していきます。
- 一つ目、親自身が小さな約束を破っている。
- 週末は公園に行こうねと言ったのに、疲れて流してしまう。
- 心理学でいうモデリングにより、
- 子どもは親の言葉より行動を学びます。
- 約束とは破れるものという基準がまず家庭内で作られてしまうのです。
- 二つ目、口約束だけで終わらせている。
- 幼い子どもは、
- ワーキングメモリと呼ばれる頭の中のメモ帳がまだ小さく、
- 言葉だけの約束は数時間で消えます。
- 破ったのではなく忘れたケースが多いのに、
- 破ったとして扱われる。
- ここに最初のすれ違いが生まれます。
- 三つ目、破った瞬間だけを責め、やり直し方を教えない。
- 心理学の行動理論では、行動は結果から学習されます。
- 怒られるだけで終わると、
- 子どもが学ぶのはバレたら怒られるという回避策だけ。
- 隠れて破る子への第一歩がここにあります。
- 四つ目、約束のハードルが高すぎる、あるいは曖昧すぎる。
- 毎日30分練習する、いい子にするといった約束は、
- 達成のイメージが持てず、自己効力感を育てません。
- 守れない約束を繰り返すと、
- どうせ僕は守れないという自己像が刻まれていきます。
- 五つ目、守れた時に誰も触れない。
- 人は認められた行動を繰り返す生き物です。
- これを正の強化と言います。
- 守れた日にちゃんと守れたねの一言がなければ、
- 約束は破った時だけ存在が確認されるものになってしまうのです。
- 検証の結果、見えてきた真犯人は子どもの性格ではありません。
- 約束の作られ方と、その後の扱われ方でした。
- 逆に言えば、約束を守れる子の親は、
- 破れそうな約束は最初から作らず、
- 守れた日には具体的に喜ぶ親です。
- 今夜、お子さんとの約束を一つだけ一緒に見直してみませんか?
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