Podcast · Section 3
日本人が行列に並ぶ理由
ゆいさん、なんだかすごく疲れた顔していますね。 さっきから大きなため息も聞こえましたよ。
Level: N3 · 153 sentences
Transcript
- ゆいさん、なんだかすごく疲れた顔していますね。
- さっきから大きなため息も聞こえましたよ。
- あ、はるきさん、実は今日足がパンパンで信じられないかもしれませんんが、
- 今日だけで三時間も立ちっぱなしだったんです。
- 三時間もですか。
- 遊園地にでも行ったんですか。
- それとも山登り。
- いいえ、違うんです。
- 表参道に新しくできた人気のカフェに行きたかっただけなんです。
- そこの限定抹茶パフェがどうしても食べたくて。
- あ、なるほど。
- でもお店に着いたらものすごい人だったというわけですね。
- そうなんです。
- 結局三時間も行列に並びました。
- もうパフェを食べる前の修行みたいでしたよ。
- 三時間はすごいですね。
- 日本には人気店にずらりと並ぶ行列の文化がありますけど、
- ゆいさんは普段からよく並ぶんですか。
- 全然並びません。
- 私はすごくせっかちな性格なので、待つのは正直大嫌いです。
- じゃあどうして今日はそんなに頑張ったんですか。
- 友達がどうしても食べたいって言うから我慢して付き合いました。
- はるきさんはどうですか。
- 並ぶのは平気なタイプ。
- 僕は好き好んで並びはしませんけど、結構待てるタイプですね。
- 計画を立てるのが好きなので、
- 並ぶ時間もスケジュールに入れて楽しんじゃいます。
- ええ、信じられません。
- 三時間もただ立っているんですよ。
- 時間の無駄だと思っちゃいませんか。
- 確かに何もしないとそう感じるかもしれませんね。
- でもゆいさん、日本の行列を見ていて、
- 何か面白いことに気づきませんでしたか。
- 面白いこと。
- あ、みんなすごく静かにルールを守って並んでいましたね。
- そうなんです。それが日本の行列の特徴ですよね。
- 誰一人として文句を言ったり怒ったりしている人がいない。
- 確かに。
- みんなスマートフォンを見たり、友達と小声で話したりして、
- すごく平和な光景でした。
- 日本人は子供の頃から順番を守るとか、
- 他人に迷惑をかけないというのを徹底して教えられますからね。
- まさに我慢強いですね。
- 途中で列に割り込んだりする人も全然いませんでした。
- 割り込みは日本では絶対にタブーですからね。
- 駅のホームやバス停でもみんなきれいに並んでいます。
- 私の外国の友達が日本に来た時、
- 駅のホームの行列を見て、
- 誰が指示を出しているのって驚いていました。
- 誰の指示でもなく、
- みんなが自然にやっているのがすごいところですよね。
- それが一番公平でスムーズだとみんな知っているんです。
- 新宿駅のラッシュ時なんて何千人もいるのに、
- みんな床の線に沿ってピシッと並んでいますよね。
- そうですね。まずは降りる人を完全に待ってから
- 順番通りに乗車する。
- あれは一種の美学に近いかもしれません。
- 本当にそう思います。
- あ、そういえば、
- 長い行列に並んでいる時にずっと気になっていたことがあるんです。
- お、何ですか。
- もし一人で並んでいる時に、
- どうしてもトイレに行きたくなったらどうすればいいんですか。
- これ、死活問題ですよね。
- それは確かに切実ですね。
- 外国人観光客の方も絶対に心配になるポイントだと思います。
- ですよね。もう無理ってなった時、
- どう言えばいいんでしょうか。
- 基本は前後の人に声をかけることですね。
- すみません、少しトイレに行ってきてもいいですか。
- すぐ戻りますと丁寧に伝えれば大丈夫です。
- すみません、トイレに行ってきてもいいですか。
- これは行列の必須フレーズとしてメモしておかなきゃ。
- ただし、ゆいさん、
- 一つだけ気をつけてほしい厳しい現実もあるんです。
- え、厳しい現実。
- 何ですか。怖いですよ。
- 実は超人気のラーメン屋や限定グッズの列では、
- 一人で列を離れると
- 無効になるルールのあるお店もあるんです。
- ええ、声をかけてもダメなんですか。
- 周りの人が良くても、
- お店のスタッフが厳しくチェックしている場合があります。
- だから基本は並ぶ前に済ませるのが鉄則ですね。
- なるほど。日本のルールはしっかりしている分、
- 厳しいところはとことん厳しいんですね。
- そうなんです。
- ところで、ゆいさんは今日三時間も並んでいる間、
- 何をしていたんですか。
- 私はずっとスマホをいじりながら早く進めって念じていただけです。
- はるきさんならどう過ごしますか。
- 僕は待っている時間を
- 自分だけの自由時間に変えるようにしています。
- 本を読んだり、ポッドキャストを聞いたり。
- ポッドキャスト
- 確かに語学の勉強には最高の時間かもしれませんね。
- そうそう。それに僕は行列に並ぶことを
- ある種の比喩として考えているんです。
- 比喩。どんな例えですか。
- 行列は心の滑走路だと思っているんですよ。
- 飛行機の滑走路ですか。どういう意味ですか。
- 飛行機が飛ぶには長い準備が必要なように、
- 並ぶことでもうすぐ食べられるっていう期待をどんどん高めていくんです。
- 期待を高める。
- そのじわじわ待つ時間があるからこそ、
- 一口食べた時の喜びが爆発するんですよ。
- なるほど。言いたいことは分かります。
- 素敵な言葉ですね。
- でも今日の私には全然響きません。
- そうですか。
- 三時間は滑走路が長すぎます。
- パフェを食べる前に
- 足が痛くてエンジンが止まりそうでしたよ。
- 確かに三時間のフライトは過酷でしたね。
- でも最近はこの立ちっぱなしの行列も
- 少しずつ変わり始めているんですよ。
- え。何かいいシステムがあるんですか。
- デジタル整理券というシステムを導入するお店が増えています。
- 整理券。
- スマートフォンのアプリとかで順番がわかるやつですね。
- そうです。
- それならお店の前でずっと立っている必要がありません。
- 順番が近くなると通知が来ますから。
- それは最高にありがたいです。
- それなら近くで買い物をしたり、
- 別の場所で座って待てますもんね。ええ。
- 日本の待つ文化もテクノロジーで
- 少しずつ快適に進化しているんです。
- 激しく同意します。
- 次からはそういう予約システムがあるか、
- 絶対に調べてから行きます。
- そうですね。
- もしどうしても並ばなきゃいけない時は、
- このポッドキャストを聞いて気を紛らわせてください。
- いいアイディアですね。
- 日本語の練習にもなるし、一石二鳥です。
- さて、今日は日本の行列について話してきました。
- いくつかキーワードが出ましたね。
- ゆいさん、最後におさらいをお願いします。
- はい。まずは人が並ぶ行列
- じっと耐える、我慢強い
- 途中で入る、割り込み、
- そして整理券ですね。完璧です。
- 並ぶ時はマナーを守って事前のトイレも忘れずに。
- 皆さんもルールを守って
- 日本の美味しいものを楽しんでくださいね。
- それではリスナーの皆さんに質問です。
- 皆さんは最高で何時間くらいなら行列に並べますか。
- 皆さんの国の行列事情もぜひコメントで教えてください。
- 皆さんからのメッセージ楽しみに待っています。
- 待ってます。
- それではまた次回のエピソードでお会いしましょう。
- またね。バイバイ。