Business Japanese · Section 2

フレックスタイム制度の終わり

今朝、会社から一通のメールが届いた。 件名は「フレックスタイム制度見直しについて」。

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Transcript

  1. 今朝、会社から一通のメールが届いた。
  2. 件名は「フレックスタイム制度見直しについて」。
  3. 何だろうと思いながら、僕はメールを開いた。
  4. そこには、驚くべき内容が書かれていた。
  5. かねてから問題視されていた、わが社のフレックス制度。
  6. それが本年度をもって廃止されるというのだ。
  7. まず、僕たち管理職から対象になるらしい。
  8. 確かに、定時に社員が揃わないことはあった。
  9. そのせいで、お客様にご迷惑をかけたことも一度や二度ではない。
  10. 作業の能率が下がっているとの声も耳にしたことがある。
  11. そういった状況に鑑み、会社は決定を下したわけだ。
  12. 頭では理解できるものの、気持ちが追いつかない。
  13. 僕にとってこの制度は単なる便利なものではなかった。
  14. 朝の満員電車を避けられるだけでも、ありがたかったのに。
  15. 小さな子供がいる僕としては、本当に助かっていた。
  16. 時には保育園のお迎えに間に合わせることもできた。
  17. しかし、それももう終わりか。
  18. 会社の方針である以上、従わざるを得ない。
  19. メールには将来は一般職についてもと書かれていた。
  20. 取りやめる方向で検討中だそうだ。
  21. 部下たちの顔が次々と頭に浮かんでくる。
  22. 彼らの生活にも大きな影響が出るに違いない。
  23. 育児や介護など、特別な理由があれば別らしいが…。
  24. その「特別」の基準は一体どこにあるのだろうか。
  25. 能率アップどころか、社員の士気が下がるのではないか。
  26. これからの働き方を考え直す必要がありそうだ。
  27. 僕は重いため息をつき、パソコンの画面を閉じた。