Folk tales · Section 2

犬鳴村の伝説

日本には、数多くの都市伝説があるが、 中でも犬鳴村は最も有名なものの一つだ。

Level: N2 · 32 sentences

Transcript

  1. 日本には、数多くの都市伝説があるが、
  2. 中でも犬鳴村は最も有名なものの一つだ。
  3. これは福岡県にある旧犬鳴トンネルにまつわる話である。
  4. その古いトンネルを抜けると、
  5. 森の奥深くへと続く小道が現れるという。
  6. その道の先には犬鳴村が存在すると言われている。
  7. 村の入り口には手書きの看板が立てられているそうだ。
  8. 「この先、日本国憲法は通用せず」と。
  9. 村の住民は江戸時代から社会に見捨てられた人々だとされる。
  10. 彼らは外界から隔絶された生活を送っていた。
  11. そして、よそ者に対しては極めて残虐であったという。
  12. 1970年代初頭のある夜のこと。
  13. 一組の若い男女が車で峠道を走っていた。
  14. ところが、トンネルの前で車が突如動かなくなった。
  15. 彼らは助けを求めざるを得ず、車を降りた。
  16. そして、森の中の小道を歩き始めた。
  17. 例の警告看板を通り過ぎ、
  18. やがて荒れ果てた村にたどり着いた。
  19. そこは不気味なほど静まり返っていた。
  20. 危険を感じたものの、もう手遅れだった。
  21. 振り返ろうとしたその時、
  22. 狂気じみた男が鎌を手に追いかけてきた。
  23. 若い男性はその場で惨殺されてしまった。
  24. 恋人は恐怖に駆られ、必死に逃げた。
  25. しかし、一軒の廃屋の中を見てしまったのだ。
  26. そこには、腐敗しつつある無数の遺体が
  27. 山積みにされていた。
  28. 彼女もまたその男から逃れることはできなかった。
  29. このような悲劇的な物語によって、
  30. 犬鳴村の伝説は日本で最も恐ろしいものの一つとなった。
  31. 好奇心は時に取り返しのつかない結果を招く。
  32. 決して、足を踏み入れてはならない場所も存在するのだ。