Folk tales · Section 2

金の斧、銀の斧

むかしむかし、あるところに 貧しいけれど正直な木こりがいました。

Level: N3 · 30 sentences

Transcript

  1. むかしむかし、あるところに
  2. 貧しいけれど正直な木こりがいました。
  3. 彼の両親は早くに亡くなったため
  4. たった一つの鉄の斧が彼の全財産でした。
  5. 毎日、彼は森へ行き
  6. 木を切って、生活をしていました。
  7. 森のそばには、流れのとても速い川がありました。
  8. ある日、木を切っている時に
  9. うっかり斧を川に落としてしまいました。
  10. 大切な斧をなくしてしまい、
  11. 木こりは悲しくて、泣き始めました。
  12. すると突然川の中から
  13. 白いひげのおじいさんが現れました。
  14. おじいさんはなぜ泣いているのかと尋ねました。
  15. 木こりは正直に事情を説明しました。
  16. 話を聞いたおじいさんは
  17. 彼のために、斧を探しに川へ潜りました。
  18. しばらくしておじいさんは水面に上がり
  19. ピカピカの銀の斧を見せました。
  20. しかし、木こりは首を横に振って、
  21. 「それは私の斧ではありません」と答えました。
  22. 次に、おじいさんは金の斧を見せました。
  23. 木こりはそれも自分のものではないと言いました。
  24. 三度目におじいさんが持ってきたのは
  25. 木こりがなくした古い鉄の斧でした。
  26. それを見た木こりは大変喜びました。
  27. 「それこそが私の斧です!」と。
  28. おじいさんは彼の正直な心を褒めました。
  29. そして褒美として、金と銀の斧も彼に与えました。
  30. 正直者は神様から助けてもらえるというお話でした。