Folk tales · Section 2

鬼みちゃん

鬼みちゃん。 この子は鬼の女の子、鬼みちゃんです。

Level: N4 · 44 sentences

Transcript

  1. 鬼みちゃん。
  2. この子は鬼の女の子、鬼みちゃんです。
  3. 鬼みちゃんは絵本に登場する赤鬼に憧れています。
  4. 毎日毎日同じ絵本を読んでは、
  5. 自分も赤鬼のように強くなりたいと夢見ていました。
  6. 赤鬼さんかっこいいなぁ。
  7. でも、絵本に登場する鬼はいつも男の人ばかり。
  8. 私も強くなれば赤鬼さんみたいに絵本に出られるかな。
  9. そんなある日のことです。
  10. 鬼みちゃんが道を歩いていると、
  11. どこからか鳴き声が聞こえてきました。
  12. 鳴き声の方へ向かってみると、
  13. 一匹の猫が二匹の怖いカラスにいじめられていました。
  14. あっ大変。
  15. 鬼みちゃんはカラスを見てとても怖くなりましたが、
  16. 猫のことを放っていくことができませんでした。
  17. 待ってて猫さん。今助けるわ。
  18. 鬼みちゃんは勇気を振り絞り、二匹のカラスに立ち向かいました。
  19. 猫さんをいじめるな。あっち行け。
  20. うわ、やめろ、やめろ。
  21. 参りました。
  22. カラスは鬼みちゃんの攻撃に怯え、逃げていきました。
  23. はぁ、怖かったよ。猫さん大丈夫?
  24. その時です。突然、後ろから声が聞こえました。
  25. 鬼みちゃん。どうもありがとう。
  26. 振り向くと、なんとそこには
  27. 絵本に出ている憧れの赤鬼がいたのです。
  28. あ、赤鬼さん。
  29. その猫は僕の飼い猫なんだよ。
  30. 君のおかげで助かったよ。
  31. 鬼みちゃんはとても驚きました。
  32. そして、いつか自分も
  33. 絵本に出られるような強い鬼になりたいと伝えました。
  34. 鬼みちゃん。強さというのは男の子も女の子も関係ない。
  35. 力じゃなくて優しさなんだ。
  36. 君は優しくて強い。いつか絶対絵本に出られるよ。
  37. それを聞いて鬼みちゃんはとても嬉しくなりました。
  38. 絵本に載るような優しくて強い鬼になるんだ。
  39. 鬼みちゃんはそう決意するのでした。
  40. おしまい。
  41. ママ、私、鬼みちゃん優しくて大好き。
  42. またこの絵本読んで。
  43. よかったね。鬼みちゃん。
  44. おしまい。