Folk tales · Section 2
鬼みちゃん
鬼みちゃん。 この子は鬼の女の子、鬼みちゃんです。
Level: N4 · 44 sentences
Transcript
- 鬼みちゃん。
- この子は鬼の女の子、鬼みちゃんです。
- 鬼みちゃんは絵本に登場する赤鬼に憧れています。
- 毎日毎日同じ絵本を読んでは、
- 自分も赤鬼のように強くなりたいと夢見ていました。
- 赤鬼さんかっこいいなぁ。
- でも、絵本に登場する鬼はいつも男の人ばかり。
- 私も強くなれば赤鬼さんみたいに絵本に出られるかな。
- そんなある日のことです。
- 鬼みちゃんが道を歩いていると、
- どこからか鳴き声が聞こえてきました。
- 鳴き声の方へ向かってみると、
- 一匹の猫が二匹の怖いカラスにいじめられていました。
- あっ大変。
- 鬼みちゃんはカラスを見てとても怖くなりましたが、
- 猫のことを放っていくことができませんでした。
- 待ってて猫さん。今助けるわ。
- 鬼みちゃんは勇気を振り絞り、二匹のカラスに立ち向かいました。
- 猫さんをいじめるな。あっち行け。
- うわ、やめろ、やめろ。
- 参りました。
- カラスは鬼みちゃんの攻撃に怯え、逃げていきました。
- はぁ、怖かったよ。猫さん大丈夫?
- その時です。突然、後ろから声が聞こえました。
- 鬼みちゃん。どうもありがとう。
- 振り向くと、なんとそこには
- 絵本に出ている憧れの赤鬼がいたのです。
- あ、赤鬼さん。
- その猫は僕の飼い猫なんだよ。
- 君のおかげで助かったよ。
- 鬼みちゃんはとても驚きました。
- そして、いつか自分も
- 絵本に出られるような強い鬼になりたいと伝えました。
- 鬼みちゃん。強さというのは男の子も女の子も関係ない。
- 力じゃなくて優しさなんだ。
- 君は優しくて強い。いつか絶対絵本に出られるよ。
- それを聞いて鬼みちゃんはとても嬉しくなりました。
- 絵本に載るような優しくて強い鬼になるんだ。
- 鬼みちゃんはそう決意するのでした。
- おしまい。
- ママ、私、鬼みちゃん優しくて大好き。
- またこの絵本読んで。
- よかったね。鬼みちゃん。
- おしまい。