Folk tales · Section 1
天井裏の音
最近、引っ越したばかりなんだけど、ちょっと変なことが起こるんだ。 変なことって?気のせいじゃないの?
Level: N2 · 34 sentences
Transcript
- 最近、引っ越したばかりなんだけど、ちょっと変なことが起こるんだ。
- 変なことって?気のせいじゃないの?
- 最初はそう思ったものの…
- 毎晩、同じ時間に音がするんだよ。
- 音?どんな音?
- 天井裏から、何かを引っ掻くような…
- 古い家だと、そういうことはありがちだよ。
- ネズミでもいるんじゃないの?
- だといいんだけど、それだけじゃないんだ。
- この前、誰もいないはずの部屋から、子供の笑い声が聞こえた気がして。
- え、それはさすがに怖いな…
- 聞き間違いというわけではないの?
- はっきり聞こえたんだ。
- それで、怖くなって大家さんに聞いてみたんだ。
- 何か言ってた?
- 前の住人について聞いても、何も教えてくれなくて。
- 何か隠しているに違いないよ。
- 考えすぎだよ。
- でも、念のためお祓いでも行く?
- そんなレベルの話どころか…
- 今日、押し入れの奥を掃除していたら、古い日記を見つけたんだ。
- 日記?誰の?
- 多分、前に住んでいた子供のだと思う。
- 中身を読んでみたんだけど…
- どんなことが書いてあったの?
- 最初は楽しそうな日常のことばかりで。
- でも、最後の方のページが…
- …ゴクリ。
- 「新しいお友達ができた」って書いてあった。
- 「その子は壁の中に住んでるの」って。
- うわ…気持ち悪いな。
- 最後の一文は、こう書かれてた。
- 「今夜、その子と一緒にかくれんぼするの」…で
- 日記はそこで終わってた。