Folk tales · Section 1

花咲かじいさん

むかしむかし、あるところに 親切なおじいさんとおばあさんがいました。

Level: N4 · 40 sentences

Transcript

  1. むかしむかし、あるところに
  2. 親切なおじいさんとおばあさんがいました。
  3. 二人は「シロ」という犬を飼っていました。
  4. 自分の子供のように、シロを大切にしていました。
  5. ある日、シロが庭で「ここ掘れ」と鳴きました。
  6. おじいさんがそこを掘ってみると、
  7. たくさんの金貨が出てきました。
  8. 隣に住んでいた意地悪な老夫婦が、
  9. その話を聞いて、シロを借りに行きました。
  10. でも、シロは何も見つけませんでした。
  11. 意地悪な二人は怒って、
  12. シロを殺してしまいました。
  13. 親切なおじいさんはとても悲しんで、
  14. シロのお墓を作ってあげました。
  15. その夜、シロが夢に出てきました。
  16. 「お墓の木で、うすを作ってください」
  17. おじいさんがその通りにうすを作ると、
  18. お米がどんどん金貨に変わりました。
  19. 意地悪な隣人はまたうすを借りましたが、
  20. 何も出てこなかったので、うすを燃やしました。
  21. おじいさんは灰をもらって帰りました。
  22. またシロが夢に出てきて、こう言いました。
  23. 「その灰を、枯れ木にまいてください」
  24. おじいさんが庭の枯れ木に灰をまくと、
  25. なんと、きれいな花が咲きました。
  26. 「花咲かじいさん」という噂が広がりました。
  27. その話は、お殿様の耳にも入りました。
  28. お殿様は、おじいさんを城に呼びました。
  29. 「私の庭の桜も咲かせてみよ」
  30. おじいさんが灰をまくと、
  31. 枯れた桜の木が満開になりました。
  32. お殿様はとても喜んで、
  33. おじいさんにたくさんのごほうびをあげました。
  34. それを見た意地悪な隣人も、
  35. 残った灰を持って、お城へ行きました。
  36. そして、灰をめちゃくちゃにまきましたが、
  37. 花は一つも咲きませんでした。
  38. 灰がお殿様の目に入ってしまい、
  39. お殿様はとても怒りました。
  40. 意地悪な隣人は、罰を受けました。